珈琲時光とは、“珈琲をあじわう時のように気持ちを落ち着け心をリセットし、これからのことを見つめるためのひととき”という意味らしい。
話全体で言うと、何か大きな事件がおこるわけでもなく、只々坦々と時は過ぎていく。
それでいいと思う。侯孝賢の描き出すやわらかいトーンの映像がなんだか懐かしい感じさえ思わせる。
主人公の陽子(一青窈)は妊娠三ヶ月。台湾人との彼との間に出来た子だ。彼にはまだその事を言ってない。
シングルマザーの道を選んだから。
肇(浅野忠信)は陽子の親友だ。陽子が資料を探すのに神保町に通っている時に仲良くなった。二人の関係はとっても微妙でつかず離れず、でもとても大切な関係。
ある日、肇は陽子から妊娠していると告げられる。動揺しながらも陽子の事が好きで心配でほっとけない。不器用だな…。不器用だけどやさしい。
劇中、陽子と両親がただひたすら無言で3人ならんで蕎麦をすするシーンや、疲れて電車で眠ってしまった陽子を偶然乗り合わせた肇がやさしく見つめるシーンとか、言葉はなくても十分つたわる。
脇を固める俳優人たちもすばらしい!特に余貴美子の付かずはなれず(でも現実的に一番子供の事を心配している)の演技がすばらしい!
肇と陽子の関係がめちゃめちゃうらやましい!はぁ…。久々にゆったりとほっかりとした映画だった。
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